2020年3月14日、池田20世紀美術館、常設展示

美術館巡りレポ『池田20世紀美術館』

心に残った美メモ

ピエール・ボナール『洪水の後』

戦利品

池田美術館のポストカード。これはノベルティとして?チケットと共にいただけました。常設されてる代表作がイラストになっていて可愛い!

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レポ日記

週末に東京を離れ、静岡県伊東へ行きました。両親と子供と一緒に一泊旅行です。

世間はコロナですが、マイカーで行けば問題ないだろうと判断して行きました。母の会社の保養所に泊まりましたが、貸し切りでした。赤ちゃん連れなのでラッキーでしたね。

まったり両親と過ごせたらそれで良かったんですが、最近美術館が好きだと話したら付き合ってくれることに。ピースフル。

実母はよく「草間彌生みたいなオブジェが好き」「美術館に展示されてるやつじゃなくて公園にあるようなのが好き」と主張してきます。

つまり絵はあんまり…ってことなんですが、先日村井正誠さんの展示に行ったら結構楽しんでいたのを知ってます。なんだかんだで抽象画なら好きなんじゃねーの??

池田20世紀美術館は有名どころの絵がかなり揃っていて、母が好きなピカソやミロもあります。母はミロの『女』が一番良かったと言っており、実物の絵は画家のパワーが伝わってくるわ~~と盛り上がってました。

そして、父よ。

父とは出かけること自体がかなり久しぶり。旅行なんていつぶり…!?祖父母の家を除けば、中学以来とかそういうレベルな気がします。

趣味とか何もわかりません。でも、母と一緒に数多の国へ行っていて文化的遊びをしてきたはずなのでまあ楽しんでくれるでしょう。

で、池田美術館を出た後、こちらが聞く前に「恥ずかしいんだけど俺はシャガールが好きなんだよな。買うならシャガールの『バイオリン弾き』だな」と言いはじめました。

まず、一番好きだと思った絵を勝手に喋りはじめたこと。そして「買うなら何か」という目線でも考えていたこと。美術館に行った場合の基本なのかもしれませんが、なんだか嬉しくなりました〜〜よ〜〜

そしてなぜシャガールが好きで「恥ずかしい」なのかはわかりませんがw

前澤社長が買ってたからミーハーっぽい?マダムが好きそうだから?精神性が高いから?わかりませんが、とにかく父がシャガール好きとは超々意外でした。

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もう1つ、「入り口の年表良く出来てたよな、すごいわかりやすかったよ」と言っていて、これも同じ感想を持ってたんですよね。

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母の方は感覚派でこういう分類とか歴史とか好まないんですが、私は体系立てて見るのが結構好きです。父の方と合うとは、これも思いがけなかったです。

つーか人生のほとんどを実母と実父と暮らし、なんならイタリアで一緒にダビデ像や最後の晩餐を観に行ったりなんかもしたことあるはずなのに、美術について話したことはほとんどないように思います。

まあその頃はまだ私が幼かったこともありますが。この二人の趣味を最近知るなんてなあ…と感慨深く思いました。

それも孫(私からしたら子)が産まれたおかげもあります。孫見たさに旅行に誘われましたからね。私も孫に会わせたくて来てますし、子はかすがい孫もかすがいということでしょうか。

親孝行の話がメインになってしまった…

肝心の私の感想ログを書こう。
私的にはボナールが一番良かったです。絵としてめちゃくちゃ好きってわけじゃないけど、ボナールの染み入るような色使いが好き。

言ったらなんか洗練されてない。ぼてっとしてる。昔っぽい。日本かぶれ。全部悪口のような感想なんですが、それが安心感に繋がるというか、美術館で絵を観ていきながら「感じてやる~~!!」と意気込んでいるところをボナールの絵に出会うとホッとします。「お、ボナールじゃん、よっす~」みたいな気持ち。

それプラス、最近、すごーく簡単にですが宗教画について勉強してたことも関係してます。

毎日、「聖書と名画」という本を読むことをノルマにしてます。聖書のエピソードとそれを描いた代表的な名画が描いてあるので、1エピか2エピか読み、そして、そのエピソードについて語ってくれているさとなおさんという方のnoteを読んでいます。

アートを楽しむために、聖書や神話をエピソード別にまとめてみる|さとなお(佐藤尚之)

エピソードについての詳しい話が砕けた口調で書かれていて、かなりわかりやすい!本よりさとなおさんのnoteの方が断然頭に入るという…そして関連する名画を10枚前後載せてくれてます。

そこまで読んで、気になった絵か関係ない絵を1つピックアップして落書きレベルのイラストを描いて、インスタにあげてノルマ終了。

で、数日前にちょうどノアの箱舟あたりを見ていたので(最近勉強してるとか言ってめちゃくちゃ序盤でお恥ずかしい)、ボナールの『洪水の後』の絵を見つけて「エッッこれ見た!最近見たぞ!!」ってバイブス爆上げ↑

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絵って、前情報なしで見て「うわすごい…」ってなるのが一番いい見方なんですかね?わかりませんが。今回は「知ってる!」って感動が先に来た日。

知らなければ流し見してしまっていたかもしれないので、個人的には良いことだとします。

そしてもう1つ、私が「いいな」と思う傾向ですが、でっかいものが好き!!!

絵はでっかいとすっごいんだ!!!

ボナールのこの絵はめちゃくちゃデカいです。2.5m×4.5mだもん。迫力やべ~~って感じです。館で1番でかかった。そして装飾性が高いと言われるナビ派なだけあって、額縁風に絵に描きこんであります。これも目をひくポイントだったのかな?

そして、そもそもこの大洪水の後という題材もですね、ホッとする要因かと思います。

旧約聖書の洪水を指してるのかはわからないんですが(わからないんかい)そう仮定して観ると、8ヶ月ものあいだ世界中が海に飲まれて全部なくなって自分たちもどうなるかわかんね~ってなってたところを水がようやく引いて悪い人間は全員いなくなった土地に降り立ったとこ、ってことですよね。そりゃホッとする!楽園だ!!

とか思って絵の前で心おきなくホッとしたのでした。買いたいとか飾りたいという「好き」とは違うけどね。

他にいいな~と思ったのはシニャックの絵です。3枚くらいあってどれも良かったかな。

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シニャックって点描じゃな〜いの?って思ったらそれは油彩みたいで、これは水彩画です。「油彩は戦う気持ちで描いてるけど水彩画は楽しい~楽だ~」みたいな感じの注釈が書いてあってウケました。たしかにサラサラっと好きなように描いたぴょーん、みたいな絵で見てるこちらもサラっとフフフっとなれるような絵。

これもホッとするな。印象画の系譜って落ち着くのかな。

こちらは、狭い賃貸の我が家に飾るにはちょっとオールド感がありすぎるけど、日常的に持っていたくなるような眺めていたくなるような感覚を覚えました。

最後に、ロワゾーの『ポン・タヴァンのわら家』も良かったです。紫とかピンクとか黄緑っていいよね〜〜女子だからさ〜〜

白黒の不穏なムンク観たあとだから余計染み入るぜ…(怖かった

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ただ、これ実物見てみたら筆跡をかなり荒々しく残してるタイプの絵なんです。その分パワーがめちゃくちゃ伝わってくる。ボッコンボッコンしてる。

その躍動感がいいんだと思うんですけど、遠目で「春っぽくていいな~」ってフワ~っと近付いてっちゃったので、ウワッ!めちゃくちゃ強い主張を感じる!怖い!ごめん!ってなっちゃいました。

今回旅で疲れてたのか?ほっこりを求める傾向にありますね…

子は終始寝てました。ラブ!!
終わります。