2020年2月19日、国立新美術館、『ブダペスト国立西洋美術館&ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵 ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年』

美術館巡りレポ『ブダペスト展』

心に残った美メモ

本当にたくさん感動したから1つに絞るのが難しいんだけど…あえて選ぶとすると
チョントヴァーリ・コストカ・ティヴァダルの『アテネの新月の夜、馬車での散策』

戦利品

アテネの新月の夜のミニノート

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レポ日記

平日のお昼前に到着!乃木坂駅から歩き、乃木神社が思ったより駅近だったので観光してから行きました。

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会期のど真ん中だからかコロナ流行の真っただ中だからか、人はそんなに多くなかったです。チケット売り場は待ち時間0で私のみ。

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中も、絵の前に人が誰もいない瞬間が結構ある程度です。お客さんはシニア世代が多いですが、お昼休憩中のサラリーマンや大学生のカップルもちらほらいて六本木~~って感じがしました。

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さて、130点もの展示を見ていきます。400年の歴史をたどるわけですから、結構な長旅ですよね。時系列に区分され古い時代から順を追って鑑賞できるようになっています。

エルグレコ・モネ・ルノワールといった有名どころの絵も数点ありますが、美術に詳しい方でもあまり知らないような画家の作品が大半で、かなり見応えがあると思います。

で、当たり前っちゃ当たり前なんですが、ハンガリーを代表する絵画を集めた今展の特徴はやはりハンガリーという国の特徴に影響されます。

・アジア系民族の血を感じるエキゾチックさが目新しい(知らない人の肖像画でも面白い)

・キリスト教圏ど真ん中から少し外れた流行り(宗教画が売れない時代があったとか?)

・音楽などの芸術が栄えた時代を反映。これはクラシックに詳しければもっと楽しめたかな。解説音声では曲も入っていたそうです(フランツリストの肖像はかなり良かった)

テレビで組まれていた特集でもハンガリーという国の説明にかなりの尺を使っていたようなので、ハンガリーとはそもそもどこにあってどんな感じの歴史があるのか?を薄っすらと意識しながら見るとより楽しめるのかなと思いました。

美術とは直接関係ないけど、2大大戦に巻き込まれた立場だったりとか(戦勝国や主要国じゃなくて)、冷戦時代にソ連陣営だった国ってどうしても日本と関わりが薄いから知らないことも多いんだろうなとか、そういう背景も調べていくと面白いだろうな~。

まあ、どの絵がどうというのはいろんな方が感想ブログを描かれているので…

私はあくまで個人的な忘備録だけ残しておきます。

今回、「自分の絵の見方が変わったな」と思った点がいくつかあります。

①絵の骨格を見る

絵の骨格や構造を追うのにかなり有益な本である『絵を見る技術』を読了した直後でした。

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本の前半で説明されている、主役はどこ?線路はどうなってる?バランスをどう取ってる?の3点が頭にパッと浮かんでチェックするように見ました。次に輪郭線や筆のタッチ、配色について注視。顔の表情や全体から受ける印象だけでなく、じっくり見入る知識が増えたことが単純に嬉しかったです。

②描く人として見る

別記事で書きますが、最近名画の落書きイラストを描いてインスタに投稿しています。そのため、「描きたい」「描きやすそう」という気持ちでも楽しめたような気がします。本当に落書きレベルなので美術をやっている人からするとマジのお遊びなんですが…それでも鉛筆を動かすという行動だけで、「描く側」になった気がして面白かったです。

人物画が一番書きやすく、特にドレスの女性が一番「インスタ映え」するので、そういった絵があると「オッいいのがあったぞ」みたいな気持ちになったりとかね。

③買う人として見る

「生活に取り入れるなら」という見方をするのが結構面白い!子育てで自宅にいる時間が増えたので、花を飾ったり模様替えをしたりと家を自分好みにカスタマイズしていっているというのもあります。以前は飲んで仕事して寝に帰るだけで全くそんな気持ちは起きなかったですが。

家に知らない人の肖像画があるのは嫌…心揺さぶられる絵は疲れるな…これはメルヘンすぎ…色が明るすぎて馴染まない…飾るものは青系で統一してるから…これくらいのサイズならトイレに置ける…とかそんな気持ちで見る楽しみを見出しました。

④風景画に入る

これまで目を惹かれる絵は人物画が多く、ストーリーや表情がわかりやすいものを見がちでした。あとは印象派に見られるような美しい風景画。強烈な光が演出されているものはぐぐっと惹かれるものがあります。

ただ、今回は暗めの風景画だとしても「絵に入りこむ」楽しみ方ができるのだなと気付きました。文字で説明しにくいのですが…そこに本当に自分が立っているかのように想像するという感じですね。人物画は現実味が薄いですが、風景画は海外旅行したら本当に体験できちゃう世界なので没入しやすい。

以上4点が今回の気付きです。自分的にはかなり濃い変化を感じました!

そして今後「こう変化したい」という課題もできました。

課題①宗教画について知る

宗教画は本当にわからない!究極キリスト教徒でなければわからないのではとすら思う…でも勉強してみたいと思えました。今回風景画の楽しみに目覚めたので、宗教画という大きなジャンルも楽しみたい!という欲求が湧いたなあ。

課題②音楽との結びつき

前回行ったソールライター展で頭の中で勝手にBGMが流れる感覚がありまして…Jpopですけど…あの没入感を味わいたかったんですが今回そうはならず、最後の現代美術のところで風景画を見ながら「この風景に自分が立っていたら流れるBGMは何だろう」と意識的に思ってみたんですが、何も流れてこなかったんですよね…

私は普段音楽を聞かないんですよ、好きなアーティストもいないですし流行りど真ん中のJpopならぎりぎりわかるよというレベルで、スマホにも一曲も入ってません。それがすごく感覚的に乏しいことなんだなと思って悲しくなりました。こういう気分の時はこれ、という合わせ技が頭の中でできたら、もっと豊かになれるんじゃないかと思った次第です。

課題③好きな傾向を見つける

自分の嗜好ってのがまだいまいち掴めてないなと思いました。例えば、凄い!という第一印象があって、なぜ凄いと思うのかを分析すると完璧な構図だからとか描写が深いからとか写実テクニックが尋常じゃないとかの絵の理解が必要でこれが第二段階なんだと思うんですよ。で、ここを今勉強していきたいなと思っているんですね。

そしてその次のステップとして「なんか好きだ!」が見つかるんじゃないかなと思うんです。凄い!けど好きじゃない!でもありなわけですから。今回考えながら見た「買いたいかどうか」がかなり近い感覚ですけどね。

そしてその後に、「これもこれも何か好き!ってことはこのジャンルが好みってことだ!」みたいなラベル付けができるようになるんだと思うんです。その段階までの道のりはまだまだ遠いな~~しかし課題として一応書いておきます。

と、ブダペスト展レポとは全く違う内容に飛んでしまいましたが自分的な忘備録でした。

あともう一つ、毎度おなじみベビーカーで0歳4ヶ月の子供と行きましたのでその感想も。

総じて、国立新美術館は子連れに優しく最高でした!!これまでで1番かもしんない!!!

まずベビーカー貸し出しがあり、有料ですが託児所があり、授乳室がある!この時点で相当な子連れへのウェルカム体制が伺えます。「行っていいんだ」という気持ちにさせられます。(実際子連れNGと言われることはないですが迷惑そうだからやめとこうと思う美術館はあります)

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3台ほどベビーカーで来ている方を見かけたので、子連れのお客さんも実際多いんだろうなあ。

おむつ替えスペースはもちろんトイレについてます。そしてなんと企画展の中でも、中盤に休憩所とトイレがあり、ここにもついてました!

もし泣いてしまった時、入口出口までが遠い!抜け出せない!となっても、ここの廊下で軽くあやすことはできそうで大変ありがたいです。

で、今回の私の場合、子は始終寝ていて本当~~~~に助かりました!ありがとう子よ!!ショップに辿り着いたあたりで目覚めたみたいですが静かに鎮座していました。子のおかげでしっかり楽しめたのもあるなあ。感謝。

そしてありがとう国立新美術館!また来ます!!!